アヤメアンティーコとはどんなブランドですか？まとめてみた

アヤメアンティーコとは、イタリアが誇る上質な革を、日本の熟練職人が丁寧に仕上げた革製品を、制作販売しています。

2014年6月に立ち上がったばかりの新しいブランドです。

このブランドが注目されている理由

このブランドは一部の方達から非常に注目を集めています。その理由の一つがブランドコンセプトにあります。

イタリアの厳選した上質な革をセレクト

革といえばイタリアが有名です。それはなぜか？

日本とイタリアの革違いは色々ありますが、代表的なものの一つに使用できる薬品が違う点が上げられます。

透明感のある天然の革そのままの感じに仕上げを施す場合、ホルマリンを吹き付けるとひっかき傷がつきにくくなりますが、日本ではホルマリンの使用が禁止されています。代用の薬品でも仕上げは可能ですが、見劣りしていまう場合が多いようです。

アヤメアンティーコで使用されている革は「ミネルバボックス」と「ミネルバリスシオ」です。

ミネルバボックス

イタリア伝統のバケッタレザー、その中で異彩を放つ革がミネルバボックスです。

イタリアの革業界で「バケッタ」とは、植物の渋成分でなめされた植物なめし革の総称です。ベジタブルタンニンレザーとも呼びます。

植物なめしの革はイタリアには数多くありますが、その中でミネルバボックスは、なめしの工程で牛脚の固形脂を大量に投入することが特徴です。この脂は浸透するまでに非常に時間がかかりますが、その分オイルたっぷりの革ができあがります。

オイルたっぷりの革は乾燥しにくいため、時間が経ってもひび割れを起こしづらく、深い飴色に変化し、革のコシを保ったまま少しずつ柔らかくなっていきます。

ドラムという巨大な洗濯機のような機械に革を入れ、回転させることで中の突起物にぶつけ繊維をほぐし、柔軟さを生むと同時に、革にシボ（革表面の皺）を出す空打ちという工程を行うことも特徴です。

型押しのシボと違い、部位によって現れ方が違いますが、この自然なシボは素朴で風合い豊かな革の証です。

ミネルバボックスの特徴は「オイルたっぷり含んだ革」であるということと「自然なシボ」という2点です。

ミネルバリスシオ

イタリア語「滑らか」という名前のバケットレザーがミネルバリスシオです。

ミネルバリスシオは、イタリア語でLiscio（滑らか）の意味を持つ革です。リスシオは英語読みで、イタリア語ではリッショと読みます。ミネルバボックスとは兄弟のような革で、同じタンナー、カルロ・バダラッシ社から生まれるバケッタレザーです。

ミネルバボックスの表面にはシボと呼ばれる独特な皺がありますが、ミネルバリスシオはその名前の通り表面が滑らかな革です。

牛革の中で一番強度の高いショルダー（肩の部分）を使用した革で、オイルをたっぷり含んでおり、しなやかでコシがあることが特徴です。

革本来の素朴さを残しながら非常に鮮やかな色合いを出せることが特に魅力で、自然な風合いのため革一枚ごとに、良い意味で色のまだら感があります。

通常は革の発色を良くする場合、また傷を隠す場合などに顔料という塗料を革表面に厚く塗布するため、厚化粧と呼ばれます。厚化粧の革はきれいに仕上がりますが、ペイントソフトで塗ったような一定の色になり、革らしさは失われてしまいます。

その点ミネルバリスシオは、革の色を染める染料をメインになめされているため、発色がよいのに革らしさが生き、深い色合いにエイジングしていく過程を楽しむことができます。

熟練した日本の職人による手作業で制作

日本人の物作りは世界の中でもトップクラスです。

それは日本人である皆さんが誇りに思うほど感じていることだと思います。

取り扱っている商品

立ち上がったばかりのブランドなので、商品ラインナップはまだ少なめです。

私が実際に購入してみた財布のレビューはこちらです。
アヤメアンティーコの長財布を買ったので詳細にレビューしてみた

資料、関連リンク

アヤメアンティーコを調べていて参考になったリンク先を掲載します。

アヤメアンティーコ　フェイスブック

月2回ぐらいのペースで更新されています。イタリアでの出来事やアヤメアンティーコの出来事が書いてあります。

アヤメアンティーコ（AYAME ANTICO）：アンティーク製法でつくられる革財布の魅力を徹底解明！

アヤメアンティーコのことがとても詳しく書いてあります。

公式サイトに載っていない情報盛りだくさんで、このブランドの生い立ちや立ち上げた人物像に興味ある方の参考になります。

おわり

アヤメアンティーコの魅力が伝わったでしょうか？

まだこのブランドの良さはあまり世の中へ浸透していませんが、これからが期待できるブランドであることが分かってもらえれば幸いです。

上質な製品、時にはマニアックな商品も制作予定とのことなので、これからが非常に楽しみなブランドです。

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