40代上司にプラダ長財布の購入理由と使い心地の評価を聞いた

最近「そろそろ財布を買い換えようか」と思い立ち、買い物先のレジ等で何となく他人の財布を眺めていた、そんなある日。会社の上司（４０代半ば）に昼食をご馳走になった時、彼の財布が目に留まったので、思い切って質問してみました。

プラダの財布を選んだ理由

Q　その財布、もしかしてブランド物ですか？

A　へぇ、よく分かったね。そう、プラダ。でも誰も気付かないけどね。

右下のところに小さく「PRADA」ってプレートが付いてるのと、内側にこれまた小さく箔押しされてるだけだから。

字が小さすぎてかなり顔を近づけないと読めないし、そもそも他人の財布に顔を近づけて見る人なんていないから、誰にもバレない。

Q　「誰にもバレない」って・・・？　ところで、いつ頃どういう経緯で入手されたんですか？

A　５～６年前だったかな。元々僕は身に付ける物には無頓着だったんだけど、アラフォーになったら何か一つくらいちゃんとした物を持たなきゃなって思い立ってね。

その時丁度使っていた財布の寿命がきてたんで、「じゃあ財布を買おう」ってことでネット検索して目星を付けて、直営店に出向いて買った。

Q　値段は？

A　６万円弱だったかな。財布を買ったら中に入れる札が無くなっちゃった(笑)

Q　数あるブランドの長財布の中からそれを選んだ理由は？

A　ブランドのことなんか全く分からなかったんだけど、とにかくブランドロゴがデカデカと入ってて「いかにも」ってのは避けたかった。そういうのが好きな人がいるのは知ってるけど、僕は気恥ずかしくて駄目。それで様々ネットで検索をしてたら「これだ。」って。

Q　確かにプラダっぽくないですね。特徴的な三角のロゴも無いですし。

A　だろ？一見ノーブランドの長財布に見えて、よくよく見ると「PRADA」って書いてあって、それがとってもパチもん臭くて、でも直営店で買った本物だよっていうところが気に入ってる(笑)　まぁ完全な自己満足だね。

ほら、江戸時代の粋人が、「一見質素な着物だけどど裏地は極彩色の高級品だぜ」ってのを密かに誇ったみたいな(笑)

プラダ長財布を長年使った感想

Q　ははぁ。「江戸の粋人」ですか(笑)　ところで、５～６年使ってみての感想は？

A　買ってすぐの頃はもっとマットな感じだったんだけどね。使い込む程にいい感じで艶が出てきてる。

あと驚いたのは、結構雑に扱ってたんだけど、縫製のほつれとか革の擦れとか裏地の破れとかが一切ない。内側なんて未だに新品同様だからね。

今迄使ってた財布は、どれも２～３年でくたびれて使い物にならなくなってたのに、これは「まだまだ育ちますよ」みたいな。

Q　使い勝手はいかがですか？

A　カードはサイドのポケットを含めて９枚入るから僕には充分だし、札入れは二段になってるから１万円札と５千円札・千円札を分けて入れられるし、いい感じかな。

ただ、小銭が入れられないのは不便だね。真ん中のファスナーポケットに入るっちゃ入るけど、それだと膨らんじゃって形が崩れるしね。

僕は免許証とか保険証とか診察券とか、かさばらない物しか入れてない。あとは万が一の為に車のスペアキーを一本。これはまぁ、別に小銭入れを買うしかないね。

話を聞いた感想

ブランド品を身につける人には、多かれ少なかれどこか「持っていることを周囲の人に知ってもらいたい」という想いがあるものだと思っていましたが、中にはこんな感性の人もいるんだなと、新鮮な驚きを感じました。

「自分だけ分かってればそれでいい。それが粋。」と照れ臭そうに笑う「粋人」に感心しつつも、彼が「あと１０年も使い込んだら息子の就職祝いにプレゼントしようかな。」と言った時には「そこは新品をプレゼントしましょうよ。」と思わずツッコみましたが、それ程の愛着を感じているんでしょう。

私も早く「自分だけのこの一品」に出会えればと強く感じながら、美味しい昼食を終えました。

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